電装屋大辞典
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ら・わ行


リークテスター
クーラーガスが漏れている場所を検知するためのツール。
あの手この手でガス漏れを突き止めます。
当店で使用しているのをご紹介。
  
左上の青のボトルと白のボトルが発泡式検知剤。その下の黒い箱が電気式、右上の缶と右下の黄色い注射器みたいのが蛍光剤。


蛍光剤入れて、漏れてる個所が光る様子。マウスのせると、ほらね。

リークテスターにはそれぞれ長所、短所があるので下にまとめてみました。

使用方法 長所 短所
発泡式 怪しい個所に吹き付ける。
漏れてるとブクブク。
お手軽。シュッとスプレーするだけ。
多量の漏れの検知には意外と活躍しますよ。
検知能力がイマイチ。
微小な漏れは検知できません…
電気式 調べたい個所にテスター先端を当てる。
漏れてるとランプとブザーでお知らせ。
感度バツグン、見えない所でも
(エバポレータなど)検知が可能!
ピンポイントでの検知がちょいと難しい...
ガソリン、パーツクリーナなどの蒸気でたまに誤作動、
ちょっと慣れが必要かな。あ、バッテリー切れると検査終了です…
蛍光剤 エアコンサイクルに注入。
ブラックライト当てると…
ピンポイントで検知可能。
漏れ個所が鮮やかに発光、お客様も納得。
メーカーへの苦情もこれを利用します
注入するのにひと手間。さらに飛び散ると後始末が大変。
当然隠れて見えない場所は検知不能。
カーエアコンを作動させながら蛍光剤を循環させるので、
エアコン壊れてると使用不可だし、検知まで時間がかかるので燃料がムダ。


リザーブキャパシティ (RC)
(Reserve Capacity) バッテリーの容量を表す指標のひとつ。容量を表しますが、時間率とはまた別の考え方。
25℃の環境下で、25Aで放電して、電圧が10.5Vに下がるまでの時間を「分」で表したものです。
もとはアメリカで採用されていた指標です。
アメリカって広いでしょ?(行ったことないけど)
きっとクルマのトラブルが重大な危機に直結するんでしょうね、万一発電機が故障した場合を想定して、
クルマの一般的な放電電流 (25A) で、バッテリーが空っぽ (10.5V) になるまで、いったいあと何分間走れるのか、
というのが分かるように定められた規格です。
このリザーブキャパシティ(RC)と、コールドクランキングアンペア(CCA)を基に、
始動ランク という数値が算出されています。


レジスタ
日本語訳は 抵抗器 です。
お店にある「チーン」ていうやつもレジスターですが、
電装屋はレジスタのことをレジとは省略して呼びません。
同じような働きをしているパワートランジスタ、こちらは何故か「パワトラ」と略して呼んでます…
ブロワモーターの速度を調整するために、
もったいないけどこの部品で電気を熱として捨てているんです。
当然、熱を持つ部品なので、冷却するために、空調の風の通り道に設置されています。
エアコンのフィルターが詰まり、風量が落ちたとしましょう。
風量が落ちると、レジスタが過熱するわけですね、冷却不足になるから。
そうなると当然レジスタ壊れます。
過熱→火事 にならないように、温度ヒューズが内蔵されてます。
エアコンフィルターの点検、意外に大事なんですよ。
例えば風量調整が OFF→1→2→3→MAX になってるクルマで、
MAXの位置しか風が出ない…または1のみ、2のみ、3のみ出ない…まずこの部品を疑ってみてください。


レシーバードライヤ
またの名をリキッドタンク。(略してリキタン)
コンデンサーから流れてきた液化ガスを一時的に貯めておく筒状の部品。
ガスは上部に、液体は下部に貯まるようになっていて、下部から液化ガスだけを取り出して
エキスパンションバルブに送る。
弱い冷房で充分なときは、全体のガス量は少なくていいから、
その時には余分なガスを貯めておく場所になる。
中に乾燥剤とフィルターが入っていて、サイクル内の水分と不純物を取り除く、実はとっても重要な部品。
内部の吸湿剤が機能を失っているから、中古品はダメ、ゼッタイ。交換する意味がない。
さらに実は、ドライヤレスって言って、乾燥剤がもともと入ってないクルマも最近チラホラ。コストダウンしすぎ。

レシーバーいろいろ。左は古いタイプ、真ん中が最近の。右は中身だけ交換できるタイプ。

レクチファイヤ
日本語訳 整流器。 略称 レクチ。
私が勉強したての頃は、レクチ「ファイヤ」って言うからには、炎に関係あるのかと思っていたけど、全然関係ないんですね。
オルタネータ内部で発生した三相交流を、直流(厳密にいうと直流に近い波形)に整流して出力する部品。
基本的には6個(中性点付きのものは+2個で合計8個)のダイオードが組み込んであります。

皆さんのイメージしてるダイオード、きっと左下だと思います。
順方向には電流が流れ、逆方向には流れない、っていう、半導体、ですよね。
オルタネータに内蔵されてるダイオードは、上段の写真のように、ひとつの部品として組み込まれてます。
下段真ん中の丸いダイオードが、ポコッと丸く出っ張ってるとこに、埋め込まれてます。
右上のはM電機製のです。ちょっと形がちがいますね。ダイオードが四角形です。けど同じ仕事します。
上段真ん中のがよく壊れます。 メーカー名はナイショです。イヤン、H 。
右下の、黒い四角のはダイオードブリッジ。単相交流を直流に変換するのに必須の部品。ダイオードが4個組み込まれてます。
ちょっとまってお兄さん… 単相交流を直流に変換するのに4個、じゃ三相交流なら3×4で12じゃね?
レクチには6個しか組み込まれてないけどそれじゃ足りなくね?
えと、その秘密はまた別の機会に。
      ついさっきいたページに戻るぞい。                              トップページへ戻るよ!