ヘッドライトがなんか暗い…?
以前よりもライトが暗い気がする、パワーウインドの上がる速度が遅い気が…なんて方、いらっしゃいませんか?
気になるようでしたら、クルマの充電電圧を測定してみましょうか。電気のロスをなくしましょう、というのが今回のお話です。
電池で動くおもちゃは、電池が少なくなる(=電池の電圧が下がる)と動きがおそくなりますね。まずこのことを踏まえてください。
自動車では、基本的に、エンジン回転中のバッテリーへの充電電圧は、14.2V±0.5V位に保たれているのが正常ですが…
じゃ、おおもとのオルタネータ(クルマの発電機)の電圧は? 測定してみると…
ということは、14.1-13.4=0.7(V)なので、オルタネータからバッテリーの間、どこかに0.7V程度のロス(損失)があるはずです。
で、エンジンとボディアース間の電圧を測定すると…
オルタネータはエンジンに取り付けてあります。エンジンは、振動をボディに伝えないようにするため、ゴム製の部品で支えられています。ゴムは電気を通しませんよね。クルマはボディ全体をアースとして利用しているので、エンジンとボディを電気的につなぐ線が絶対必要です。その線の電気抵抗が、サビや腐食などにより増加すると、今回のようにオルタネータで発電した電気がバッテリーに供給される前に電圧降下(電気のロス)が起きてしまい、ライトが暗い、パワーウインドの動作が遅い、等の不具合が起きるんです。最悪、ロスが大きくなりすぎると、バッテリーからの電気をセルモーターに供給できなくなり、セルモーターが正常に回転せず、エンジン始動が不可能になってしまいます。
さて、アース線を作って、ロスの大きかった古いアース線と交換しました。
12ミリボルトってことは0.012ボルト、ロスとは言えない問題ないレベルです。そうなればもちろんバッテリーの電圧も、14.1V 程度になるはずですが、すみません、証拠写真取り忘れました。詰めが甘いです。
アース線の不良、ホンダ車に多いです。特に軽自動車。ホンダ車に限らず、あれ、おかしいなと思ったら電装店にご相談を。
今回のクルマ:バモス